1. はじめに
震災後時間が経過した今でも、遅々として進まない復旧・復興事業に、被災された皆さんに思いをはせると、私たちは傍観者でいることができず、一刻も早く皆様が “望む場所での生活を再開” できるよう、私たちは「可能性」の検討を開始しました。
ボランテイアである委員ほか各位の、約6か月間の昼夜をいとわない検討、努力の結果を以下に示します。
検討課題
“安全・安心” な生活の実現
1.どこからでも、だれでも速やかに避難できること
(目標 5分程度)
2.安全な住まい、安心な生活(仕事の確保)を実現すること
"自分たちが住み慣れた場所" へ戻り、生活や仕事を再開させることで、将来に希望も持てます。この生活をスタートさせることが、本当の意味での 「復旧・復興の第一歩である」 と私たちは考えています。
今回提案する 「人工地盤」 「かさ上げ道路」 は、かさ上げした地盤の上に住宅や工場などを建設することで “安全と安心” を確保することができます。 “住み慣れた場所” から遠く離れた高台へ移転する必要がありません。
また、この 「人工地盤」 は 「かさ上げ道路」 とともに、誰でも使用できる避難路、安全な避難場所としての役割を担っています。
地域の人たちが、自らの手で行うまちづくりにおいて、この 「人工地盤」 「かさ上げ道路」 が皆さんの思いを実現させるための有力な選択肢の一つであると私たちは確信しております。